精鋭ぞろい!札幌の主な農産物

タマネギ

日本のタマネギ栽培は、1871年(明治4年)、札幌村(現在の東区)で試験栽培されたのが発祥とされており、現在でもタマネギは生産量・面積ともに当JA管内の主要生産物です。
現在は主に、東区の丘珠地区から北区篠路地区にかけての伏古川流域と、白石区東米里地区の旧豊平川流域で栽培されています。在来種で札幌伝統野菜の「札幌黄」や改良品種の「さつおう」など、特色ある品種の生産振興・販路開拓が行われており、「札幌黄」は、食の世界遺産といわれる「味の箱舟」にも登録されています。

販売時期
8月~3月

ポーラスター(ほうれん草)

ほうれん草は、主に清田区真栄・有明地区、南区滝野・常盤地区で生産されています。
「ポーラスター」というのは、「北極星」を意味する清田区で生産されているほうれん草のブラント名です。今から30年以上前、「この地区の代表的な作物を作りたい」という生産者の想いから誕生しました。この地区は清らかな水源を持ち、夏場でも冷涼な気候の中で栽培されるため、葉肉が厚くて甘みが強く、ほうれん草独特のえぐみが少ないのが特徴です。地元清田区では、学校給食にも使用されています。

販売時期
5月下旬~10月末

大浜みやこ(カボチャ) & サッポロスイカ

手稲区の手稲山口地区で栽培されるブランドカボチャ「大浜みやこ」と「サッポロスイカ」。
古くからスイカの産地だったこの地区で、スイカの冷害対策として作付が始まったのが、みやこカボチャです。昭和56年に近くの海水浴場にちなんで「大浜みやこ」と命名され、栽培管理を徹底し品質向上に努めながらブランドを守り続けています。水はけのよい砂地で昼夜の寒暖差を活かした栽培により、甘味が強くホクホクした食感となり市場からも高い評価を受けています。
また、かつて山口スイカと呼ばれていたサッポロスイカ。大浜みやこ同様、砂地の畑で栽培され、緑地に黒の縞模様のおなじみの姿に、赤果実で締まった果肉と昼夜の寒暖差が引き出す抜群の甘味に定評があります。

販売時期
7月下旬~9月中旬

小松菜

札幌市内での小松菜栽培は、昭和62年、玉ねぎの育苗ハウスを有効活用するために東区丘珠で始まったと言われています(諸説あり)。現在は、東区、西区、南区などで栽培されており、道内でも有数の生産量を誇る野菜のひとつです。
別名「冬菜」と呼ばれ、本州では冬に栽培されるのが一般的ですが、冷涼な札幌では、春から秋にかけて栽培されます。ハウス・路地栽培の両方が行われており、出荷時期も長いので、札幌野菜の中でも比較的手に入れやすく、市内の学校給食にも多く使用されています。

販売時期
4月上旬~12月初旬

レタス

かつて北区太平で栽培されたレタスは「太平レタス」というブランド名で出荷されており、高い品質から市場でも一目置かれた存在でした。現在は「札幌産レタス」として、北区太平・篠路・茨戸地区を中心に、市内では約20軒の生産者が主に路地栽培で生産しており、年間約700トンを出荷されています。
スーパーなどでもおなじみの葉が結球した「玉レタス」の生産量が最も多く、葉が結球しないタイプの「リーフレタス(グリーンリーフやサニーレタス)」や、葉が厚く背丈が高く育つ「ロメインレタス」なども栽培されています。

販売時期
6月~10月末

果樹

果樹栽培は、南区藤野・白川・小金湯・定山渓までの豊平川沿いに集中しています。特に広く栽培が行われている品目は、サクランボとリンゴで、果樹の栽培面積のうち約50%を占めています。
自然とのふれあいを求めるニーズが高まる中、もぎとり農園や直売など観光農業への転換が図られ、イチゴ、モモ、ウメ、ブドウ、プラム、プルーンなど多品目の果樹栽培が行われています。

販売時期
イチゴ6月/サクランボ7月~8月/ブルーベリー7月~9月/プラム8月~9月/プルーン8月~9月/リンゴ9月~11月/ブドウ9月~10月/ナシ9月~10月

さっぽろ とれたてっこ

さっぽろとれたてっこ制度は、札幌の農業者が生産する農産物を対象とした産地表示制度で、地域ブランドを目指すものです。
「さっぽろとれたてっこ」のマーク表示を行い、札幌の農産物を広く消費者に知っていただき販売を促進することで、地産地消の拡大につなげます。
また、「さっぽろとれたてっこ」の生産者は、環境(※)に配慮し、安全・安心の向上に努めます。

※取組目標:「3ヵ年以内毎の土壌診断」と「生産履歴に基づく、肥培管理と防除管理」 さっぽろとれたてっこ 札幌市経済観光局農政部
「さっぽろとれたてっこ」のマーク
文字の青は「水」、三本の緑の線は「畑」で「新鮮」「安心」「良質」を意味しています。赤い太陽は、畑から昇る朝日をイメージしています。札幌産の農産物は、このマークのステッカーが目印です。