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-農業の宝☆ げんきびと紹介- vol.6
斎藤和夫さん・サキ子さん

(有)斉藤畜産は55年余り養豚業を営み、出荷した豚肉は樽川ポークとして「とれのさと」で販売されています。飼育している豚は3品種の豚を掛け合わせた、いわゆる「三元豚」です。とても美味しいと評判な理由がわかりました。

Q.農業を始めたきっかけは?

元々の出身は栃木県の那須なんだけど、札幌で精肉業をやっていた叔父さんから「豚舎を買ったから北海道で仕事をしないか」と誘われて、昭和40年に結婚したばかり(新婚4ヶ月)だったんだけど、こっちに来て養豚を始めたんだよね。

Q.石狩の養豚業は今では珍しくなってしまいましたが、当時はどうでしたか?

昔は花畔養豚組合というのがあって、30軒以上の農家さんが加入していたんだよ。当時、豚肉は高級でね。高く売れたもんだよ。

Q.飾ってある写真はご自分で撮られたんですか?

カメラが趣味でね。2年前にたまたま小樽港を通りかかったら、すごく大きな客船が来ていて近くまで行ってコンパクトカメラで撮ったんだよ。
(と見せてくれたのは、今年話題になった『ダイヤモンドプリンセス号』の写真でした。)

☆豚舎の様子☆

現在は息子さんが家業を継ぎ、約1300頭の豚を飼育中です。豚舎では、200㎏以上ある親豚や子豚が元気よく動き回り、スクスクと育っていました。
取材当日の早朝に生まれたばかりの子豚は約1.5㎏(平均)で、一回のお産で10~13頭を出産。必死にお母さん豚のおっぱいに吸いつく姿がたまらなく可愛らしかったです。実は生まれてすぐから自分のおっぱいの場所が決まっているそうで、力の弱い子豚はあまり出の良くない下の方のおっぱいになるのだとか。すぐ隣には、出産を間近に控えた母豚がジッと座ってその瞬間を待っていて、生命の尊さがギュッと詰まった空間でした。通常は半年ほどの飼育で110㎏以上になると出荷されるそうです。

豚舎の様子